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寒い季節に食べたい。冬野菜の魅力とおすすめの楽しみ方

暦の上で冬の訪れを告げる「立冬」を過ぎると、本格的な寒さがやってきます。朝晩の冷え込みが厳しく、体調管理が難しい時期ですが、この寒さだからこそ美味しさが際立つ「旬の冬野菜」がたくさんあります。旬の野菜には、その季節に必要な栄養がぎっしり詰まっているのが特徴。今回は、冬野菜の種類や栄養価、さらにおいしい食べ方をご紹介します。

冬野菜の種類とその特徴

冬野菜は、寒さに耐えるために細胞内に糖分を蓄え、寒さが強くなるほど甘みが増します。この糖分のおかげで、冬野菜特有の甘みを楽しむことができるのです。冬に旬を迎える野菜は大きく分けて「葉茎菜類」と「根菜類」に分類されます。以下は代表的な冬野菜の例です。

  • 葉茎菜類: 白菜、キャベツ、ほうれん草、小松菜、ねぎ、みつば
  • 根菜類: 大根、にんじん、かぶ、れんこん、ごぼう、ゆり根

これらの野菜の中には、冬ならではの栽培方法や特徴を持つものもあります。

1. ちぢみほうれん草

ハウス栽培の野菜を収穫前に寒さにさらす「寒締め」という方法で育てられたものがちぢみほうれん草。厳しい寒さに耐えるために糖分を蓄えたちぢみほうれん草は、甘みが強く、葉が縮れて肉厚な見た目が特徴です。

2. 雪下にんじん

雪の下で数か月熟成されたにんじんで、雪解けとともに収穫されることからその名が付いた雪下にんじん。越冬中に甘みや旨味の元となる「アスパラギン酸」や「グリシン」「セリン」などの栄養成分が増えます。にんじん特有の青臭さも軽減されるため、風味豊かで食べやすいのが特徴です。

3. 寒玉キャベツ

白く楕円形の形状で、葉がぎっしり詰まっている寒玉キャベツ。加熱しても形が崩れず、甘みが引き立つため、煮物や鍋料理にぴったりです。

冬野菜の栄養価と健康へのメリット

冬に不足しがちな栄養素を補えるのも冬野菜の魅力です。いくつかの代表的な野菜と、その栄養価をご紹介します。

1. ほうれん草の「ビタミンC」

ほうれん草は、収穫された時期によって、栄養価が変わる珍しい野菜。文部科学省が発表している日本食品標準成分表(八訂)では「通年」「冬採り」「夏採り」と分かれて栄養価が掲載されています。その中でも冬に収穫されるほうれん草は、夏のものよりビタミンCが約3倍含まれているのだとか。ビタミンCは免疫機能を助け、風邪予防に役立つ大切な栄養素です。

2. 白菜の「カリウム」

白菜は鍋料理に最適で、一度に多くの量を食べられる野菜のひとつ。白菜の産地や種類によっても異なりますが、約200gの白菜におよそ約440mgのカリウムが含まれているとされ、体内の水分量や筋肉の機能調節に重要です。ちなみにこの数値は、厚生労働省が策定する1日の目安量の14〜16%に相当する量。カリウムは体内の水分量を調節する浸透圧や体液のpH、筋肉の収縮や神経の伝達作用など、体の機能を保つために必要な栄養素です。

3. 大根の「イソチオシアネート」

イソチオシアネートとは、大根を切ったりおろしたりすると生成される辛味成分。胃腸の働きを整える効果が期待できるとされています。さらに消化酵素を含み、消化を助ける作用も期待できます。

4. ねぎの「硫化アリル」

ねぎ特有のツンとした匂いの元となる成分で、消化液の分泌を促し、食欲を高める効果が期待できる硫化アリル。交感神経を刺激して体温を上昇させる作用があり、冷え対策や風邪の予防、血行促進など健康効果にも良いとされる成分です。また、ビタミンB1の吸収率を高めるなど、疲労回復にもおすすめです。

冬野菜をもっと美味しく!おすすめの調理法

温かい料理にして食べるのが最適な冬野菜。特に葉茎菜類は加熱することでかさが減り、多くの栄養素を効率よく摂取できます。温かい汁物や鍋料理にすれば、野菜の甘みが引き立つだけでなく、体もポカポカ。ビタミンやミネラルを逃さず摂取できる「汁ごと食べる料理」がおすすめです。出汁を効かせた煮物や鍋は塩分を抑えられるため、体に優しい仕上がりになります。

2024年の冬は特に寒さが厳しい予想

今年の冬はラニーニャ現象の影響で例年より寒さが厳しくなるとされています。寒い季節を元気に乗り越えるためにも、栄養豊富な冬野菜を食卓に取り入れてみてください。心も体も温まる食事で、冬の暮らしを楽しんではいかがでしょうか。

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