安達勇人さんの原点と、人を惹きつける町おこしへの哲学を語ってもらった前編に続き、後編では、町おこしフェスとして注目を集めている「IBARAKI DREAM LAND(IDL)」についてインタビュー。世代や地域を越え、人と人をつなぐために描いている未来図を深掘りしていきます。エンターテインメントが持つ力、そして「地域の希望」へと変える新しい挑戦について語っていただきました。

人生楽しく。フェスにライブ、茨城を盛り上げる仕掛けづくり

Q:現在力を入れているプロジェクトについて詳しく教えてください
安達:いばらき大使として茨城県最大規模の町おこしフェス「IBARAKI DREAM LAND(IDL)」を県内最大のイベントに育てるべく日々動いています。そしてもうひとつが、軽トラックを使ったライブツアー。コロナでソーシャルディスタンスが求められていた頃、地元の人たちが安心して楽しめるライブはできないかと考えていたときに、飼っているトイプードルがふと軽トラに乗ったのを見て「ステージじゃん!」と閃いて。

茨城は道の駅が多いので、そこでライブをすれば観覧無料で誰もが楽しめる。オレンジカラーのワークマンのつなぎを衣装にして軽トラライブツアーを始めたところ、それがバズって話題になり、幅広い世代から支持されました。そこからスポンサーもつき、今も継続しています。コロナ禍で生まれた企画が、今の奇跡につながったと感じています。

Q:いばらき大使として活動する中で、印象に残っている出来事はありますか?
安達:やはり、垣根を越えた人との出会いです。おじいちゃん、おばあちゃん、子ども達まで、ライブやイベントでみんなの楽しそうな笑顔が見られる、それが何より嬉しい。お金儲けではなく、「どうしたら人の役に立てるのか」そこを軸にしたアクションが、最終的にはビジネスにもつながっているのかなと。人生楽しんだもん勝ちです(笑)
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二十歳に描いていたステージが、ようやく実現できた

Q:「IBARAKI DREAM LAND」を立ち上げるきっかけ・背景を教えてください。
安達:僕が作りたいのは「音楽フェス」ではなく「町おこしフェス」。音楽、ミュージカル、ダンス、飲食、クラフト、気球、メリーゴーランド、気球、サウナ…エリアごとにさまざまなドリームランドが点在しています。いつか茨城を盛り上げる存在になれたら絶対にやりたいと、20歳の頃に描いた企画書が、ようやく形になりました。

Q:「IBARAKI DREAM LAND」の強みとは?地域住民・企業・クリエイターを巻き込むために意識していることはありますか。
安達:圧倒的な強みは、中学生まで入場無料、大人(高校生以上)はワンコインの500円で楽しめること。従来の音楽フェスは楽しいけれど、どうしても料金が高めですよね。僕はもっと夏祭りのような感覚でエンタメの凄さを伝えたいと思っていて。音楽フェスと地域の祭りのちょうど中間がないと感じ、そこを新しい勝ちとして提供しています。人気声優やアーティストのトークショーやライブ、大道芸、ビアガーデンなど、「これも楽しめる!?」「こんなの見られるの!?」という夢のような内容に。声優さん、タレントさん、元宝塚やミュージカル出身の役者さん、アーティストさん、そしてさまざまな企業が賛同して参加してくれることに感謝しかありません。

Q:次回開催や将来的な進化について、構想しているアイデアがあれば教えてください。
安達:IDLは2024年に笠間芸術の森公園野外コンサート広場で開催し、1.5万人を動員しました。2025年は、同じ笠間芸術の「森」と阿字ヶ浦海岸の「海」の2箇所で開催。来年2026年は、さらにエリアを広げ、3〜5万人動員を目標にしています。2027年以降は台湾開催も視野に入れ、夢はどんどん広がっています。ディズニーランドの「町おこし版」のような、数日間だけ現れる奇跡のランドをこれからも築いていきたいですね。IDLは「みんなの愛」でできているフェスなので、茨城にルーツがなくても「茨城を楽しませてくれる人」はウェルカムです。
人が大好き。出会った人を大事にすることが自分の軸

Q:声優・俳優・アーティストとしての経験が、現在の地域創生活動にどう活きていますか。
安達:声優、俳優、アーティストとして活動できたことで、各界の演者さんとのつながりやリスペクトが生まれました。その経験があるからこそ、僕自身が町おこしで出会ってきた人との接点やつながりを生み、景色として「本気の町おこし」を見せたいと思っています。
Q:ご自身のルーティンや大切にしている価値観について教えてください
安達:僕は「人」が大好き。人と出会い、その出会いを大事にする…それが自分の軸でありルーティンでもあります。人生を歩む中でお互い成長し、そこから化学変化が起きるんですから。もし「友達がいない」「出会いがない」と思っている人がいるなら、普段歩かない道を歩いてみてほしい。たった一歩、半歩でもヒントが見えるし、いつもの道が新鮮に感じるはず。人生も同じ。固定概念を外し、新しい可能性に向かって進めば世界は変わると思います。
Q:最後に、安達さん自身の「これから叶えたい夢」を教えてください。
安達:来年、再来年と、コンサートやイベントが続々と決まりつつあります。いつかADACHI HOUSEや安達勇人の軌跡が映画になるほどの大きなムーブメントを茨城に起こしたい。そして全国の町おこしモデルとして認知される存在に育てたい。さらにその先には「村(=ドリームランドヴィレッジ)」を作ることも夢として描いています。集まった俳優、タレント、経営者、クリエイターが切磋琢磨しながら新たなプロジェクトを生み出す、そのために動きたいです。泥臭い部分も含め、挑戦し続けたいですね。

時代が変わり情報が溢れる今だからこそ、「若者と高齢者の垣根を崩し、人の温かさを大事にしながら、次の世代につなげていきたい」と語ってくれた安達さん。ひとりの夢では終わらない、関わった人すべての景色が変わる町おこしは、これからさらに広がり、誰かの挑戦の火種となりそうです。
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