フランス菓子の奥深い魅力を楽しめる国内最大級のイベント「ダイナースクラブ フランス パティスリーウィーク2026」が、7月1日(水)から全国で開催されます。2026年の共通テーマは、クラシックなフランス菓子「シャルロット」。開幕を前に、6月25日には東京・ガーデンキッチン新宿御苑でデモンストレーションイベントが行われました。フランス菓子の歴史や文化に触れながら、現代の感性で再解釈されたシャルロットを味わう特別なひととき。その模様をレポートします。
「シャルロット」が主役の一か月

2026年7月1日(水)から31日(金)まで開催される「ダイナースクラブ フランス パティスリーウィーク2026」。今年で6回目を迎える本イベントは、日本全国のパティスリーやホテル、レストランが参加する国内最大級のフランス菓子の祭典です。今年のテーマに選ばれたのは先述した「シャルロット」。参加店舗数は過去最多となる480店以上を予定しており、各店が趣向を凝らしたオリジナルのシャルロットを提供します。昨年は311店舗が参加し、約7万人が来店。年々注目度を高めているイベントとして、スイーツファンはもちろん、普段あまりフランス菓子に触れる機会のない人からも支持を集めています。さらに今年は、SNS企画「スイーツ名言&推し活」をはじめ、能登半島地震の被災地支援につながる北陸支援企画や子ども食堂支援など、スイーツを通じて社会とつながる取り組みも実施する予定です。
フランス菓子シャルロットの歴史とは

シャルロットは18世紀から19世紀初頭に誕生したとされるフランス菓子。その名はイギリス国王ジョージ3世の妃であるシャーロット王妃に由来すると伝えられています。もともとはイギリスの伝統菓子であるトライフルをルーツとし、フランスの料理人アントナン・カレームによって洗練され、現在知られている優雅な冷製デザートへと発展しました。ビスキュイで囲まれた内部には、ババロアやクリーム、フルーツなどが重ねられ、美しい帽子を思わせるフォルムは華やかでありながら繊細。その見た目の美しさだけでなく、なめらかな口どけやバランスの取れた味わいを実現するには高度な技術が求められることから、フランス菓子の伝統と職人技を象徴する存在として親しまれています。
匠の技が生む美しい一品

デモンストレーションでは、「ベージュ アラン・デュカス 東京」のシェフパティシエとして活躍されているアリテア・ロシニョールさんと⽚⽥ 健次郎さん、そして、エートル・パティス・キュイジーヌ主宰の⼤森 由紀⼦さんが登場。イベント期間中に提供予定の「Charlotte Cerise(シャルロット スリーズ)」の制作工程を披露しました。

アリテア・ロシニョールさんはフランス領ポリネシア出⾝。「ホテル ラッフルズ ロイヤル モ
ンソー パリ」にて実習期間を得て、異例のスピードで「ルムーリス」でスーシェフを勤めていた実力派。2023年2⽉よりエグゼクティブ シェフパティシエ アジアとして、 日本やタイ、マカオとグローバルに活躍しています。

一方の片田健次郎さんも、都内の名店で研鑽を積み、「アンダー29」や「クラブ ガレット・デ・ロワ」などのコンクールで優勝経験を持つ実力派パティシエ。2023年には日本代表としてフランス・パリ大会で第3位に入賞。2025年より現職に就任し、フランス菓子の伝統と革新を融合させたスイーツを生み出しています。

会場では、チェリーの種ぬきから、シュー生地作り、ビスキュイの絞り方や組み立ての工程など、普段なかなか見ることのできないプロの技術が目の前で披露されました。

細部まで綿密に計算された作業は流石の一言。丁寧かつスピーディーな流れで、あっという間に完成します。

チェリーが彩る贅沢な味わい
デモンストレーション後には、出来立ての「Charlotte Cerise」をメゾンペリエ(Maison Perrier)と一緒にいただく試食タイム。バニラを贅沢に使ったクリームに、ハチミツでキャラメリゼしたアメリカンチェリーを合わせ、内部にはグリオットのムース、キルシュのクレムー、キルシュ漬けのグリオットを重ねていくと、果実の酸味と芳醇な香りが幾重にも広がる構成です。

外側を包む柔らかなビスキュイは、シャルロットの語源ともいわれる帽子をイメージ。クラシックなスタイルを尊重しながらも、現代的な感性で再構築されたデザインが印象的でした。ひと口食べると、濃厚なバニラの甘みとチェリーの爽やかな酸味、キルシュの華やかな香りが重なり合い、上品な余韻が続きます。口直しにもなるメゾンペリエは、炭酸水で知られている「ペリエ」から2024年に誕生した新たな姉妹ブランド。今回は、「ラズベリー&ローズ」または「ライム&ジンジャー」といただきました。華やかな見た目はもちろん、食べ進めるたびに異なる表情を見せる味わいに、参加者の笑顔が広がります。
全国で広がる菓子の楽しみ

フランス菓子は、単なるスイーツではなく、その土地の文化や歴史、職人たちの技術が詰まった芸術作品ともいえる存在。今年のテーマであるシャルロットもまた、長い歴史の中で受け継がれてきた伝統と、現代のパティシエたちの創造力が融合した特別な一品。イベント期間中は全国各地で個性豊かなシャルロットが登場し、それぞれの店ならではの表現を楽しむことができます。お気に入りの一皿を探しながら、フランス菓子の奥深い世界に触れてみてはいかがでしょうか。7月の1ヶ月間、日本全国が甘く華やかなシャルロットに彩られます。
<ダイナースクラブ フランス パティスリーウィーク2026>
期間:2026年7月1日(水)~7月31日(金)
※一部、店により実施期間が少し異なります
概要:全国の参加店が期間中に共通テーマのスイーツを一般客向けに提供・販売。
ダイナースクラブ会員には一部の店で特典がありますが、どなたでも購入可能。
場所 :全国488店(北海道・東北37店、関東271店・中部・北陸49店、近畿69店、中国・四国23店、九州・沖縄39店)
