自然に包まれながら心と身体をリセットできる「ふふ 軽井沢 陽光の風」。後編では、信州の恵みを生かした華やかなジャパニーズフレンチ、五感をほどくスパ体験、ゆったり流れるアフタヌーンティーの午後、そしてこだわりの朝食まで。忙しい日常からふっと離れ、自分だけの贅沢な時間を満喫できる至福の「軽井沢時間」をご紹介します。
アフタヌーンティーで過ごす午後の魔法

午後の陽だまりのなかで体験したのは、「ふふ 軽井沢」オリジナルのアフタヌーンティーセット(2名8000円・予約制)。宿泊者以外も利用できるこのティータイムは、まさに非日常のご褒美です。

信州野菜のサラダや冷製スープから始まり、フルーツ盛り合わせや小菓子、焼き菓子、スコーンまで並ぶ多彩なラインナップに、思わず心が躍ります。特にお気に入りだったのは、ベリーをのせたブラマンジェとオレンジのパウンドケーキ。甘さ控えめで大人の味わいです。

さらに驚いたのは、フリードリンクということ。スパークリングワインから季節のサングリア、ハーブティー、県産りんごジュースと、気分に合わせて選べます。ゆるやかな音楽とグリーンの空間に包まれた午後は、まさに「魔法のような時間」でした。

夕食までのフリータイムは、そのままふふラウンジで寛いだり、テラスでのんびり会話を楽しんだりと思い思いの時間を過ごせます。

旅のお土産探しなら、ロビーにあるスーベニールコーナーをチェック。軽井沢のお菓子や、ふふオリジナルのドレッシングのほか、客室にある一部のアメニティもこちらで購入することができます。長野県に生息しているクリ、カヤ、ヒノキの倒木を再利用したこだわりのテーブルに並ぶアイテムは、どれもこだわりいっぱいの品々でした。
「YOUKA SPA」で自分を取り戻す

アフタヌーンティーはもちろん、身体を癒すスパも見逃せないところ。「YOUKA SPA」では、太陽の恵みを受けた草花やハーブを贅沢に使用し、心身をゆるやかに解きほぐしてくれます。

スパトリートメントに使われるのは、英国発のオーガニックブランド「bamford」の専用製品。施術が始まる前に、丁寧なカウンセリングがあり、自分の気分や体調にぴったり寄り添ってくれます。

個室はまるでスイートルームのような広さ。トリートメントの前後にサウナやハーブバスを楽しめるほか、テレビや冷蔵庫も完備されており、エステ時間もまさに「プライベートな癒し空間」。

体だけでなく、感情までもときほぐしてくれるような贅沢なひとときに、日々の忙しさで固くなった心がふわっと緩んでいくのが分かります。
軽井沢で味わう、華やかなジャパニーズフレンチ

夕暮れとともに向かったのは、ホテル内のレストラン「Plaiga KARUIZAWA(プレーガ軽井沢)」。都内・大手町の名店「Plaiga TOKYO」がプロデュースしたこの場所では、“信州の四季を味わう”をテーマに、ジャパニーズフレンチという独自の世界が展開されています。

季節ごとに変わるコースは、彩りも香りも一皿ごとに驚きと感動を体験できます。

信州の郷土料理「おやき」や、和牛の赤ワイン煮込み、鮎と胡瓜のルーロ、蛤のフランなど、見た目も印象的な前菜から始まります。



多彩なテクスチャと旨みが交錯。舌がうれしい悲鳴をあげるとは、まさにこのこと。和食とフレンチが融合された美しく繊細な料理の数々が次々に登場します。

そして料理に合わせていただいた「長野県産ワインセット」は、スタッフおすすめの逸品揃い。「たかやしろ シャルドネスパークリング」から始まり、「井筒ワイン シャルドネ樽熟」、そして赤ワインの「スターダスト ヴィンヤード」へ。香りと味の余韻が食事の時間をより一層豊かにしてくれました。他にも「ナチュールワインセット」や「ノンアルコールセット」など、女性に嬉しいペアリングがいただけます。

個室やガーデンビュー席も完備されており、女子会や母娘旅はもちろん、誕生日や記念日など、特別な日に訪れたい空間です。

そしてぜひ訪れてほしいのが、夕食後のふふラウンジ。日中とは異なる幻想的なライトアップが五感を刺激してくれます。

そのままテラスに出てみると、焚き火がお目見え。ゆっくりと時が流れる静かな夜で、心地いい会話を楽しめます。
朝を迎える、ご褒美モーニング

朝食は、信州の恵みをふんだんに取り入れた「信州茸黒鍋」が主役。竹炭を練り込んだ特製スープに、地元産の茸や野菜、吟醸豚や鶏つみれがたっぷり。スープの奥行きあるコクと香りが、眠っていた感覚をやさしく目覚めさせてくれます。

お重に詰められた小鉢料理も手の込んだものばかり。出汁巻き玉子や西京焼き、ふふ特製の辛子明太子など、丁寧に仕立てられた朝のご馳走が心を満たしてくれました。

デザートには、フルーツ寒天と八ヶ岳ヨーグルトのソルベ。朝の澄んだ空気にぴったりの爽やかな締めくくりです。
女子旅に贈る、もう一度訪れたい宿

チェックアウトとなる11時までは、自由時間。お部屋でのんびりしたり、温泉に入ったり。

ふふラウンジでティータイムを楽しむのもおすすめ。フリードリンクなので、出発前に立ち寄りたい場所でもあります。

細部にまで宿る心配りと、グリーンと光に包まれた空間が、旅の特別感を高めてくれる「ふふ 軽井沢 陽光の風」。自分自身に還る場所として、心の奥に「また来たい」とそっと感じるような体験をさせてくれるホテルでした。大人の女性たちが、日常を離れ、自分を甘やかす時間を持つために。次の女子旅は、ぜひこの場所を選んでみてはいかがでしょうか。
