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心と体が潤う、癒やしのセラピー「Ayurveda Kandy」笹生実久さんに聴くアーユルヴェーダの魅力

アーユルヴェーダのアヴィヤンガをはじめ、チネイザンやチャクラトリートメントなど多彩なセラピーを提供するサロン「Ayurveda Kandy(アーユルヴェーダ・キャンディ)」。今回は、セラピストでありシンガーソングライターとしても活動する笹生実久さんにインタビュー。アーユルヴェーダとの出会いやセラピストとしての歩み、そして「心と体の潤い」をテーマにした施術への想いについてお話を伺いました。

笹生実久さんに聞く、アーユルヴェーダとの人生と癒やしの哲学

Q:アーユルヴェーダとの出会いはいつでしたか?
笹生:アーユルヴェーダと出会ったのは、20代の終わり頃。今から15年ほど前になります。当時からステージに立つ仕事をしていて、ダイエットや美容、健康への関心から自然とアーユルヴェーダに興味を持つようになりました。書籍を通じて触れたアーユルヴェーダの世界に、これまで自分が抱いていた疑問の答えがすべて詰まっていたことに感銘を受け、それ以来10年ほど「アーユルヴェーダ好き」として過ごしていました。当時はシンガーソングライターとして活動していましたが、音楽の仕事がなかなかできなくなっていた時期に、あるご縁から飲食店を始めることになって。「どうせやるならアーユルヴェーダに関わる仕事を」と思い、スパイスを使ったカレーとプリンのお店をオープンしました。

Q:アーユルヴェーダでは食事も大切だと思いますが、なぜセラピストでなく「食」からのスタートとなったのでしょうか。

笹生:実は、私の家系は喫茶店を営む家系なんです。なので、「60代になったら喫茶店をやろう」とずっと考えていました。その準備として30代の頃に調理師免許を取得していたこともあり、タイミングが重なった感じです。周囲に「いつか喫茶店をやりたい」と話していたら、「今やってみたら?」と勧められて始めたのもきっかけですね。カレーと音楽の活動を並行していた時期もあり、コロナ禍でも多くの方にご来店いただけました。

Q:その後、アーユルヴェーダのセラピストになられた経緯を教えてください

笹生:はっきり「やるぞ!」と決意したというよりは、ごく自然な流れで今に至っています。お店ではスパイスを使ったカレーを通して、アーユルヴェーダについてお客様にお伝えできたらと考えていました。そんな中でスリランカを訪れる機会があり、2度目の旅で「キャンディ」という街に立ち寄ったとき、自分の中の価値観が大きく変わる経験をして……。「私が本当にやりたいのは、(アーユルヴェーダ)食ではなく施術なのでは?」と気づき、本格的にセラピストの勉強を始めました。実は当時、心身ともにしんどい時期だったんです。でも「セラピストになれば、何かが変わる」と直感的に感じていて。お店を続けながらサロン「Ayurveda Kandy(アーユルヴェーダ・キャンディ)」をオープンし、自分を取り戻すことができました。そのおかげで音楽の活動も本格的に再開できて、人生の流れが大きく好転したように思います。現在はビルの建て直しを機に飲食店は閉店し、サロン運営と音楽活動を軸にしながら、カレーイベントは定期的に開催しています。

Q:アーユルヴェーダで最も期待できる効果について教えてください。
笹生:「若返り」——少し抽象的な表現ですが、この言葉がしっくりきます。乾いた木は折れやすいけれど、潤った木はしなやかにしなりますよね。アーユルヴェーダを続けていくと、体が強くなり、風邪をひきにくくなったり、骨が折れにくくなったりと、健やかな変化を実感できます。そして、心にも潤いがもたらされる。これがアーユルヴェーダの本当の魅力だと思います。

Q:心まで潤うとは、どういうことでしょうか?
笹生:アーユルヴェーダは単なる美容や健康法にとどまらず、感情にまで働きかけるもの。私自身、アーユルヴェーダの施術を深く受けるようになってから、人生の軌道修正ができたと感じています。実際に実体験として、どん底だった私が「自分らしい道」へと戻ることができた感覚がありました。だからこそ、今を生きる多くの人に体験してもらいたいと思っています。

Q:どんな方にアーユルヴェーダをおすすめしたいですか?
笹生:現代に生きる人なら、どんな人でもアーユルヴェーダをおすすめしたいです。「病気」になる前の、見過ごしてしまうようなこと、「なかなか寝付けない」とか「頭が痛い」とか、「毎日気持ち良いお通じがない」、そして、「心が落ち込む」など、心の不調がある方も、もちろんです。アーユルヴェーダを続けることで、心と体がしなやかになって、幸せに感じる瞬間が増えると思います。

Q:「Ayurveda Kandy」で人気のメニューは?
笹生:チネイザンとアヴィヤンガを組み合わせた施術が特に人気です。タイ発祥の施術であるチネイザンは、便秘や生理の悩みにも効果が期待されるほか、「感情の浄化」にもアプローチするとされています。お腹は「癒やしのポイント」なので、深いリラックスをもたらすんですよ。チネイザンの後にアヴィヤンガ(アーユルヴェーダのオイルトリートメント)を行うことで、体に強い保護膜ができたような安心感を感じていただけます。

Q:セラピスト、音楽家、イベント主催と多方面で活躍されていますが、今後の展望は?
笹生:今は「必要なものはすべて手に入った」と感じています。アーユルヴェーダ、チネイザン、チャクラトリートメント……すべてが自分の一部となり、自分らしいセラピーができるようになりました。これからは、さらに自分の土台を深めていくことが目標です。カレーイベントも2ヶ月に一度ほどのペースで続けていて、私の強みの一つになりました。

流れに身をまかせ、心と体を整える。笹生実久さんのセラピストとしての歩み

「すべては自然な流れの中で決まっていった」と語る笹生さんの人生には、アーユルヴェーダの哲学がしっかりと息づいています。体と心に働きかけるセラピーを通して、多くの人の「本来の自分」を引き出していく。そんな彼女の施術には、言葉では言い表せない深い癒やしが宿っています。「Ayurveda Kandy」でのセッションは、現代社会を生きる私たちに必要な「潤い」を取り戻すための第一歩かもしれません。

https://www.instagram.com/ayurveda_kandy/

 

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