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界 アンジンで過ごす大人の女子旅。海と歴史と癒しに浸る伊東温泉ステイ【前編】

「たまには日常を離れて、心からリラックスできる旅がしたい」そんな思いから訪れたのは、静岡県・伊東温泉にある温泉旅館「界 アンジン」。星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランドとなるこの宿は、「船旅」をテーマに、英国人航海士ウィリアム・アダムス(三浦按針:ミウラアンジン)にちなんだ世界観で彩られた、冒険心を掻き立てる非日常空間。東京から電車で約1時間半というアクセスの良さもあり、週末のプチ贅沢旅にもぴったりです。前編では、チェックインから客室、館内の楽しみ方、そして夕食までの滞在体験をご紹介します。

異国情緒に満ちたロビーで、旅の始まりに胸が高鳴る

JR伊東駅から徒歩15分ほど。温泉街を散策しつつ、心地よい潮風を感じながら歩いて到着した界 アンジンは、黒を基調としたモダンな建物が印象的。

館内へ一歩足を踏み入れると、目の前に広がるのは、船のボーディングブリッジを思わせるエントランス。

そこを抜けると、船の古材を使ったアートワークがお出迎えしてくれます。館内の装飾には、海や船旅をモチーフにしたデザインが取り入れられ、落ち着いた雰囲気ながらも、どこかワクワクするような気分になれる空間です。

「紅茶の船旅」で自分だけのフレーバーティーを愉しむ

チェックイン後、優雅に休憩したい大人女子旅にぴったりなのが、界 アンジンの1階ロビーに設けられたトラベルライブラリー。ここでは、書物やアートに囲まれながら、紅茶を楽しめるプチアクティビティ「紅茶の船旅」が体験できます。この紅茶体験は、界 アンジンの名に由来する冒険家ウィリアム・アダムス(日本名:三浦按針)の航海ルートに沿った茶葉やハーブがセレクトされているのが特徴。

今回訪れたタイミングでは、ベースとなる茶葉に「べにふうき(日本)」「キームン(ベトナム)」「ウバ(スリランカ)」「ダージリン(インド)」がお目見え。ハーブフレーバーには「アップルシナモン(中国)」「ローズペダル(イギリス)」「みかん(日本)」「ペパーミント(ドイツ)」「レモンバーベナ(南アメリカ)」といったハーブが並び、自由に組み合わせてオリジナルブレンドが楽しめました。

おすすめのブレンドをスタッフに尋ねたところ、「べにふうき×アップルシナモン×みかん」の組み合わせがイチオシとのこと。実際に試してみると、みかんとシナモンの香りが優しく溶け合い、ほっと心が和らぐ味わいに。ノンカフェインの茶葉も用意されているので、カフェインを避けたい人にも嬉しい、やさしいティータイムが体験できます。旅の途中で心身をほどくひととき。静かなトラベルライブラリーで、紅茶を片手に読書を楽しんでみる……そんな時間が、大人の女子旅をより深く、豊かなものにしてくれるはずです。

全室オーシャンビュー!静けさと感性が調和する、船旅気分のステイ

界 アンジンの魅力で見逃せないのが、全45室すべてがオーシャンビューという贅沢なロケーション。ハズレなし、どの部屋で滞在しても目の前に海を楽しめるのも大人の旅心をくすぐるポイントです。

「按針みなとの間」と名付けられた客室は、ウィリアム・アダムスの航海をテーマに、実際に使われていた舵(かじ)や櫂(かい)などの船のパーツをアートとして取り入れた空間演出が施されています。インテリアは、国内外の高級ホテルや商業施設を手がけてきたデザイン会社「スーパーポテト」が監修。落ち着いた木調の空間に、海風を感じるようなディテールが散りばめられ、センスの良さがうかがえます。ベッドも低めのローベッドタイプで、雲の上のような寝心地の界オリジナル寝具「ふわくもスリープ」が、旅の疲れをやさしく癒してくれます。

選べるお部屋タイプは、スイート(定員4名)、ダブル(定員2名)、ツイン(定員2名)、トリプル(定員3名)、愛犬ルーム(定員2名)。77m2を誇る人気のスイートでは、広々としたリビングルームとワークスペースが設けられ、レコードをかけて海を眺めたり、読書や書き物をしたりとシーンに合わせた滞在ができます。

客室の大きな窓からは、天気が良ければ初島や大島、さらには遠く房総半島まで見渡せるのだとか。海を眺めながらのガールズトークも旅の醍醐味です。

「温泉いろは」で、温泉通になろう

界 アンジンの最上階にある湯上がり処では、「温泉いろは」と題した温泉講座が開催されており、界の湯守りが伊東温泉の歴史や泉質、正しい入浴法などを丁寧に教えてくれます。伊東温泉にまつわる歴史とともに、ミニクイズが出されるなど、効果的な入浴方法などを知るきっかけにも。温泉好きの女性にこそおすすめしたい、学びのある時間です。

絶景温泉で、海と空に溶ける贅沢な時間を

チェックイン後から利用できる最上階の大浴場は、まさに絶景温泉。大きな窓の向こうには、海と空が広がります。

御影石の内風呂と、岩造りの露天風呂が男女それぞれに設けられ、朝焼けに染まる海、夕暮れ時の空のグラデーションなど、時間とともに変化する景色が旅情を高めてくれるのは、オーシャンビューだからこその特権です。気になる泉質は、アルカリ性単純温泉のやわらかな湯。リウマチや疲労回復、骨折後のリハビリなどにも効能が期待でき、女性にうれしい美容効果も期待大です。

脱衣所には、ダイソンのドライヤーや界ブランドオリジナルのスキンケアセットも完備。ミネラルたっぷりの海洋深層水も自由に飲めて、まさに至れり尽くせりです。「絶景露天風呂」と「美肌効果」の両方が欲しい、そんな欲張りな女子旅にぴったりです。

湯上がり処で味わう、無料クラフトビール

お風呂上がりにぜひ立ち寄りたいのが、按針が建造した西洋式帆船「サン・ブエナ・ベントゥーラ号」の甲板をイメージした湯上がり処「サンブエナデッキ」。

海風を感じながらいただけるのは、なんと本格的なクラフトビール「インディアペールエール(IPA)」。ビールサーバーから注がれるIPAは、航海のお供にちなんだセレクションで、大航海時代へのロマンを感じさせる粋な演出が、大人の心をくすぐります。

提供時間であれば、無料で何杯でも飲み放題ということで、ビール好きにはたまらない贅沢なご褒美となりそうです。

また、伊東名産の「ぐり茶」、イギリス由来の「ローズヒップ×カシス風味のりんご酢ドリンク」、そしてアイスキャンディーもラインアップ。温泉に入る前と後どちらにも相性のいいドリンクです。

五感が満たされる、美食と文化の女子旅時間

界 アンジンで過ごす夜のはじまりは、ちょっぴり特別な夕食から。アートを感じる半個室空間で味わえるのは、伊豆の新鮮な魚介に、英国のエッセンスを加えた和の創作会席料理です。先付けには、イギリスのコーンウォール地方発祥のパイ料理をアレンジした「パスティ」から。ハイティーツリーをイメージした器に盛り付けられた八寸やお造りなど、華やかな見た目が大人の味覚をくすぐります。

金目鯛や海老、あさりなどの海の幸がふんだんに詰まった「ブイヤベース鍋」も見逃せません。魚介の旨味がぎゅっと詰まったスープで、いつもより贅沢を楽しむのもおすすめです。ドリンクの種類も豊富ですが、イチオシはペアリング。この日の内容は、甘夏のスパークリングや白ワイン(伊豆シャルドネ)、純米酒(神沢川酒造場)など、料理との相性からプロが厳選したワインや日本酒は必見です。

この日のデザートは、界 アンジン特製ぐり茶のクレームブリュレ。ぐり茶の生産地としても知られている伊東市の名産品を、さまざまな形でいただけるのも界だからこその体験です。

また、館内着として用意された「作務衣」も旅気分を高めてくれるポイントのひとつ。食事処はもちろん、湯上がり処や屋上露天風呂を柔らかな着心地で過ごせます。キッズサイズもあるので、ファミリーで来られた場合は、親子でお揃いを楽しむのもアリ。希望すれば、作務衣とは別に浴衣の貸し出し(数に限りあり)も無料で対応してくれるので、事前に問い合わせておくと安心です。

ご当地楽で出会う、旅に深みを添える歴史のストーリー

ただ泊まるだけでは終わらないのも界 アンジンの魅力のひとつ。毎夜に開催される「ご当地楽」では、按針(アンジン)にまつわる物語を、ショートムービーを通して知ることができます。

舞台は1階のロビー。15分という短い時間の中で、大航海時代の歴史や按針の功績、日本とのつながりがわかりやすく紹介され、思わず見入ってしまう内容です。文化好きな女子旅メンバーや歴史に興味がある方には、ぜひ参加してほしいおすすめコンテンツです。

ナイトタイムは、静かな海と読書が似合う癒し時間

夜の過ごし方は人それぞれ。温泉で2度目のリラックスタイムを楽しむのもよし、館内のトラベルライブラリーでお茶を片手に読書するのもまた粋なひととき。館内は無料Wi-Fi完備されているので、ちょっとしたPC作業やSNS投稿も、いつもとは違うゆったり気分で楽しめます。

また、花火大会の日を狙えば、大きな窓から迫力満点の花火をお部屋から眺めることも。人気であっという間にお部屋が埋まってしまうそうなので、早めの予約がおすすめです。

 

界 アンジンの滞在は、まだまだ魅力がいっぱい。後編では、朝食や朝風呂、お土産選び、そしてチェックアウト後のおすすめプランなど、大人の女子旅をさらに満喫できる内容をたっぷりお届けします。

 

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