静岡・伊東温泉に位置する界 アンジンで過ごす、大人女子のための癒し旅。前編では、チェックインから夕食、夜のひとときをご紹介しましたが、後編では、朝の時間の過ごし方や絶品の朝食、そしてチェックアウト後に楽しめる周辺散策など、旅の締めくくりにぴったりの体験をレポートしていきます。海と空と心地よい余白に包まれる朝時間。日常を離れ、自分自身を丁寧に整えていく、そんな贅沢な時間を一緒に辿ってみてください。
朝風呂で迎える、清々しい一日の始まり
温泉地での朝、特別なご褒美時間といえば、やはり朝風呂。界 アンジンの最上階にある大浴場は、夜の幻想的な雰囲気とはまた異なる、朝ならではの清々しさに包まれています。
オススメは、最上階のサンブエナデッキで毎朝行われる「海辺の体操」に参加した後の温泉。朝日を眺めながら、ゆっくりと身体を伸ばし、体操で少しずつ目覚めさせてから露天風呂で温泉に浸かる……都心ではできないリフレッシュ体験が叶います。チェックアウトは12:00とゆとりがあるので、時間に追われることなく、自分のペースで過ごすことができるのも嬉しいポイント。心地よい静けさの中で、シンプルに「今」を感じる。それだけで心が満たされていきます。
目にも美味しい!創意あふれる和の朝食
温泉に入ってスッキリ目覚めた後は、朝食タイム。界 アンジンでは、7:15〜9:15の間となっており、夕飯と同じ、半個室の食事処でいただきます。
注目は、英国の郷土料理「スコッチブロス」を和風にアレンジした白みそベースの温かいスープ。生姜のアクセントが効いた、やさしい味わいは朝の体にじんわり染み渡ります。もちろん、ごはんとの相性も抜群で、旅の朝にぴったり。ボリュームはあるのに「ちょうどいい」と感じられる工夫とこだわりが詰まっています。
他にも、金目鯛の干物やだし巻き玉子、鶏つくね、豆腐、牛しぐれ、干瓢胡麻和え、ひじきの煮物など目にも美しい品々がずらりと並び、ご飯が進みます。ご当地ジュースとヨーグルトの組み合わせも爽やかで、心にも身体にもやさしい朝食でした。
チェックアウト前の「ゆるっと時間」も旅の楽しみ
朝食の後は、チェックアウトまで自由時間。界 アンジンでは、この「余白」の時間も大いに楽しめます。
お部屋でウェルカムお菓子やお茶でゆったり過ごすのはもちろん、トラベルライブラリーで紅茶を嗜むのも◎。
1階ロビーにあるショップでは、滞在中に客室で使用していた茶器や、お部屋で楽しんだお茶やお菓子などが並び、購入することも。シンプルで上質なお菓子やアイテムは、家族や友人へのお土産にもぴったり。旅の思い出をそっと日常に持ち帰れます。
リンクコーデやお揃いアイテムで、女子旅をフォトジェニックに
せっかくの女子旅、思い出は心に残すだけでなく、写真にもたくさん残したいもの。そんなときにおすすめなのが、リンクコーデやお揃いの旅アイテムです。色や素材感を揃えたコーディネートや、同じブランドのスーツケースなど、さりげないお揃い感が、旅先の写真をぐっとおしゃれに見せてくれます。界 アンジンなら、館内のアートやデッキ、トラベルライブラリーなどフォトスポット満載。ネイビーやホワイトなどのマリンテイストで揃えれば、船旅をテーマにしたデザインとも相性もぴったりです。旅をもっと素敵に楽しむ演出として、リンクコーデやお揃いアイテムで遊んでみてはいかがでしょうか。
伊東の街で「三浦按針」を深掘り。知的好奇心くすぐる歴史ツアーも
せっかく界 アンジンに滞在するなら、2025年12月まで開催中の「今こそ知りたい、按針深掘りツアー」への参加もおすすめ。このツアーでは、界のスタッフが案内役となり、按針ゆかりのスポットを徒歩で巡ります。
按針が日本で初めて西洋式帆船を造船した地として知られる「按針メモリアルパーク」や、木造3階建ての歴史建築「東海館」など、伊東の街に残る按針の足跡を、物語とともにたどることができます。按針は、日本史の教科書で目にする機会はあまりありませんが、三浦按針を描いた映画「将軍・SHOGUN」が2024年エミー賞最多の18冠を達成するなど、近年になって注目を集めている歴史的人物。温泉と宿を堪能することも素敵ですが、その土地の文化や歴史に触れると、旅の質がぐっと深まります。
サムライとなった英国人航海士・三浦按針とは?
ウィリアム・アダムスは、16世紀末に日本へ漂着し、徳川家康の信頼を得て、西洋人として初めて「サムライ」の地位を授かった人物。按針(あんじん)とは、水先案内人を意味する役職名で、「三浦」の姓は家康から授かった領地(三浦郡)に由来するそうです。特に伊東の地では、按針が日本で初めての西洋式帆船「サン・ブエナ・ベントゥーラ号」を建造したという歴史的背景があり、界 アンジンの建つ場所は、まさにその造船所があったとされる地。館内のデザインやアートワークには、船旅をテーマにした意匠がちりばめられており、まるで按針の航海に思いを馳せるような滞在が叶います。
想像体験をくれる、界 アンジンという場所
大人女子旅というと、ついスケジュールを詰め込んでしまいがちですが、界 アンジンでの滞在は、海と温泉、そして歴史、文化というシンプルな心地よさ。あえて予定をゆるやかにして、自分の「いま」をじっくり味わう。そんな旅が、心をしなやかに、そして豊かにしてくれるのだと感じます。日常から少し離れて、自分を見つめ直す時間が欲しいとき。信頼できる友人と、心を解放する旅がしたいとき。そんなとき、静かに背中を押してくれるのが、界 アンジンです。