2025年3月29日(土)、宮城県南三陸町で初めての無料イベント「南三陸カルチャーフェスティバル」が開催。音楽と映画を通じて地域の絆を深め、震災の記憶と教訓を次世代へ伝えることを目的としたフェスの見どころをお届けします。
震災から14年、南三陸で初のカルチャーフェス開催
東日本大震災から14年が経過した2025年3月29日初開催となる「南三陸カルチャーフェスティバル」。このイベントは、世代を超えて参加し、思いを共有できる音楽・映画を通じて、町内外の人々が集い、つながりが生まれ・深まる機会となることを願い、町の様々な関係者の協力のもと企画されました。懐かしい音楽とやわらかく揺れるキャンドル、笑って泣ける映画。春の訪れを感じる南三陸で、参加する皆さまがあたたかな時間を共有できる特別なイベントです。
キャンドルと音楽が紡ぐ「CandleNight 今夜だけは」
フェスティバルの第一部は、16時30分開場、17時から始まる「CandleNight 今夜だけは」。“震災を経験した僕らだから発信できること”その答えのひとつとして、2017年から始めたキャンドルと音楽の融合イベントです。「ロウソクの灯りで過ごす時間をつくる」というコンセプトのもと、地元ミュージシャンとキャンドルアーティストが集結し、これまで気仙沼、石巻、七ヶ浜など沿岸部を中心に開催。また、気仙沼東陵高校や塩釜第二中学校などでも特別授業として実施されてきました。今回は南三陸311メモリアルの入口前にて開催。キャンドルアーティストKeita Candle氏の創作キャンドルが灯る幻想的な空間で、親しみのあるカバー曲を中心に演奏が行われます。
【出演アーティスト】
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中村マサトシ(Vo,AG)
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永井健(Vo,Cho)
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畠山有希(Vo,Cho)
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アキタユウタ(Vo,Cho)
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守谷悟(Bass)
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村上健太(EG,Cho)
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齋藤めぐむ(Key)
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ATSUSHI(Caj,Per)
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Keita Candle(Candle Artist)
心温まる映画「さよならほやマン」上映
第二部は、18時開場、18時30分より映画「さよならほやマン」の上映。石巻市出身の庄司輝秋監督が手掛けたヒューマンドラマで、石巻市の離島を舞台に、漁師の兄弟と東京から来た漫画家の奇妙な共同生活と再生を描いた作品です。震災を題材にしながらも、笑いと涙を誘うストーリーが特徴。南三陸311メモリアルのラーニングシアターで上映され、定員は30名となっています。
南三陸YYProjectの取り組み
このフェスティバルを主催する南三陸YYProjectは、2023年より活動を開始し、南三陸町内の中学校・高校でキャリア教育プログラム「ミライブラリー」などを実施。南三陸町出身者やエンターテインメント事業を行うメンバー、町内で震災伝承に従事するメンバーなどで構成され、子ども達がまちを知り、興味や愛着を持てるように、また、世代を超えたつながりや町民一人一人の生きがいづくりにつながることを目指しています。
イベント詳細と参加方法
「南三陸カルチャーフェスティバル」は、音楽と映画を通じて地域の絆を深める貴重な機会。参加費は無料で、どなたでも参加可能。ただし、映画上映は定員が30名となっており、専用の申込フォームからの事前申し込みが必要です。春の訪れを感じる南三陸で、キャンドルの灯りに包まれた音楽と心温まる映画を楽しみながら、地域の歴史と未来について思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
震災の記憶を風化させず、未来へ希望をつなげる大切な取り組みとなる「南三陸カルチャーフェスティバル」。地域の方々だけでなく、全国からの参加も歓迎。ぜひ足を運んで、南三陸の魅力と人々の温かさを感じてください。