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元宝塚・沙央くらまさんインタビュー|出会いは学び。偽りのない自分を伝える【後編】

舞台、プロデュース、そして母としての役割。多面的に活躍する役者・沙央くらまさんですが、どのような価値観を持って活動しているのでしょうか。前編に続き後編では、幼少期の体験から宝塚時代に培った思考、そして現在のライフスタイルや子育て観までを深掘りしていきます。自分を見失いかけた過去を経て辿り着いた沙央くらまさんの言葉は、今を生きる私たちにそっと寄り添い、前に進むヒントを与えてくれそうです。

宝塚は私の青春時代。自分の心を開くことの大切さを知った

Q:ご自身が育った家庭・幼少期の環境から、今の価値観はどのように形成されたと感じていますか?

沙央:両親がシェイクスピア・シアター出身の舞台役者だったので、小さい頃から芸術に触れる機会が多くありました。その中でも思い出に残っているのが、毎週水曜日に親とビデオ屋さんへ行っていたことです。「親が観たい作品」と「私が観たい作品」をそれぞれ借りて、家族で一緒に観るんです。小中学生の頃でしたが、夕飯を食べながら作品について話したり、感想を伝え合ったりする時間がとても楽しかったですね。役者という今の自分にとっても、すごく良い経験だったと思います。ピアノや油絵、モダンダンスなど、さまざまな習い事をさせてもらったことにも感謝しています。

 

Q:明るく笑顔で活動される姿が印象的ですが、心が折れそうになったことはありますか?

沙央:もともと私は敬語も知らない自由な子だったこともあり、宝塚の受験スクールや宝塚音楽学校時代は、なかなか皆と馴染めない時期もありました。仲良くしたいのにうまくいかない。見えている景色や環境が違いすぎたというか、その時はすごく落ち込みましたし、心を閉ざし、本音が言えなくなってしまったんですよね。

 

宝塚に入団してからも、人を傷つける言葉を言わないように、人から否定されないようにと思うがゆえに、本音を言うことが怖くて。自分の考えはあるけど周りに言えない、本当の自分ではなく、どこか作った自分を出すしかない時期がありました。

 

Q:本音が言えない状況から、どのようにして立ち戻ったのでしょうか

沙央:本音が言えない、そうした時期を経て、自分らしく生きられるようになったのが20歳くらいの頃です。ちょうど宝塚に入団して3〜4年目のときでした。「恋天狗」という作品で人間に恋をする天狗の役に抜擢されたのですが、思うように芝居ができなくて。毎日先輩が見てくださったりして、「コマはどう思う?」と言われても何も言えずにいました。ある日、先輩たちがご飯に連れて行ってくれた時に勇気を出して、泣きながらこれまで抱えていた想いやトラウマを先輩にすべて打ち明けたんです。すると先輩が理解し、受け止めてくださって、お芝居でもがく私を皆が支えてくれたんです。そこから「周りは敵ではない」と思えるようになり、自分の居場所ができ、芝居も楽しくなり、自分を出せるようになりました。私の青春時代は、全て宝塚でしたけど、そこで、自分の心を開くこと、本音を伝える大切さを知りました。

 

あらためて振り返ると、宝塚にいるときは宝塚での人生が全てになり、家にいても24時間いつも舞台のことを考えていました。その中で役がもらえなかったり、自分が選ばれなかったりした際に、それが全てと思いすぎて自分自身の価値が分からなくなることもありました。もちろん、それほどに没頭していた時期があったからこそ分かったこともあって。それが全てではなく、自分の良い面を知り、それを活かせる分野、そして生きがいを見つけることの大切さに気付けました。今はそれが少しずつ見えてきています。だからこそ、出会った人からの学びは、とても大きいですね。

よいモノ、よい時間を大切に、自分と向き合う

Q:今、プライベートでハマっていることはありますか?

沙央:自分をニュートラルな状態に整えることが今のテーマです。家で何もしない時間を大切にしていて、「音」で自分を整えています。というのも、私は音にとても敏感なタイプ。周波数の低い音を出すシンギングボウルを取り入れて、今の自分に必要な音を空間に巡らせています。オペラ歌手で海外にいる弟からの情報も貴重で、1日10分ほどオンラインで世界とつながりながら瞑想をしているそうで、いろいろと教えてもらっています。そうした時間を通して思考と五感を整えることが、自分にとってのリフレッシュになっています。

 

Q:お気に入りのアイテムについて教えてください

沙央:最近のお気に入りは、高い抗酸化力を持つ超軟水の温泉水「aichralis(アイクラリス)」です。遺伝子検査を受けたことをきっかけにカウンセリングの勉強をしていたことがあるのですが、遺伝子レベルで人間の身体を知ると、やはり活性酸素というものが見えてきます。ストレスや睡眠不足など、生活の中で避けて通れないからこそ抗酸化力が大切だと感じています。コスメでいうと「déjun(ドゥジュン)」のUV下地も愛用しています。こちらも抗酸化力が高いアイテムですよ。

▲aichralisは国立大学との共同研究で確認された抗酸化成分を含む温泉水ブランド

▲抗酸化力が高いことはもちろん、使い心地も良い「déjun」UV下地

食では、知り合いのパティシエが手がけているand ao onの薬膳スープ「-URU- やさしく潤し、わたしを満たす スープの素」がお気に入り。インナーケアを大切にしたい方におすすめで、骨つきの鶏肉や生姜と一緒に鍋で煮込むだけで完成します。子どもでも食べやすい味で、残ったスープは翌日にカレーにしても美味しいです。

▲東洋の知恵を活かした10種のやさしい食薬素材をブレンドした、 季節の巡りに寄り添う養生スープキット「薬膳スープ-URU-」

良いものと出会ったら、それを伝えていきたいという思いは強いですね。自分が本当に気に入ったものは、「KOMAマルシェ」で紹介していますので、よかったら見てください。

 

Q:子育てを通じて、ご自身の価値観や人生観に変化はありましたか?

沙央:まだ小さくても、子どもは大人の言葉を理解しているんだなと、まさに実感しているところです。言葉を覚えるのも早いですし、子どもから学ぶことが本当に多い。その分、自分がかける言葉を振り返って反省することもあります。子どもは大人と違う景色を見ています。食べることや歩くこと一つひとつを楽しみながら、自分という存在を知っていく。その姿を見ていると、人はこうやって成長していくのだと学ばされますし、子どもに対しては尊敬の気持ちしかありません。子育ては常に学びだと感じています(笑)

▲産前産後に愛用していた「赤ちゃんとママが一緒に摂れる粉末だし」

Q:自分の人生において大切にしていることを教えてください

沙央:未来は自分で変えられるものだと思っています。だからこそ、何事も楽しみながら向き合っていきたい。そして、子どもたちに希望のある未来を残したいですね。

 

そう思う中で私が大切にしているのは、自分の気持ちに嘘をつかず、誠実でいること。そして、人に活かされていることを忘れずに生きたいです。さまざまなことが起きている世の中ですが、今は自分のためというより、子どもたちが安心して笑顔で生きられる環境を作ることが大切だと感じています。仕事では芝居を続けていくことはもちろん、今後は映画にも挑戦してみたいです。それは自分にとっての学びでもあり、目標です。

 

 

自分を見失いかけた過去も、迷いながら進んできた時間も、すべてが今の言葉につながっている沙央くらまさんのインタビュー。語っていただいたお話には、特別な才能だけではない、人としてのリアルな葛藤と成長がありました。完璧でなくてもいい。遠回りしてもいい。大切なのは、自分の気持ちに正直に向き合い続けること。その積み重ねが未来を変えていく力になると教えてくれました。

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