乾燥やシミだけでなく、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンにも影響を及ぼす夏の強い紫外線。これにより、ハリ不足や乾燥じわが気になる方も少なくありません。今回は、美容皮膚科の先駆者として信頼を集めるタカミクリニック山屋副院長に、紫外線が肌に与える影響や、日常でできる適切なケア方法についてうかがいました。
紫外線ダメージを受けやすい肌タイプは?

すべての肌タイプに影響を及ぼす紫外線ですが、まず、山屋副院長にお聞きしたのは、特に注意が必要な肌タイプがあること。例えば、色白で日焼け後に赤くなりやすい肌は、紫外線防御力が低く「サンバーン(赤く炎症を起こす日焼け)」を起こしやすい傾向があります。そして乾燥肌や敏感肌も、肌を守るバリア機能が低下している可能性があるため、肌内部に紫外線が侵入しやすくなり、の影響を受けやすくなるそうです。
「紫外線ダメージは年齢を問わず肌に大きな影響を与えます。若い頃から蓄積したダメージは将来の光老化につながりますし、ご高齢の方は肌の回復力が低下しているため、それまでのダメージが表面化しやすくなります」
と語ってくれた山屋副院長。紫外線を浴びたダメージ肌の早期ケアは、年齢を問わず重要ということを伝えてくれました。
紫外線が肌のハリに影響する理由

では、紫外線ダメージによって、肌にはどのような影響があるのでしょうか。そもそも肌の真皮には、「コラーゲン線維(肌全体の構造を支える)」「エラスチン線維(肌に弾力を与える)」「ヒアルロン酸(潤いとみずみずしいハリを保つ)」といった成分が存在し、健康な肌を支えています。それを踏まえて、山屋副院長は紫外線が肌のハリを奪う可能性がある理由について、次のように語ってくれました。
「波長の長い紫外線A波(UVA)は、肌の奥深くにある真皮まで到達し、コラーゲンやエラスチンを変性させます。その結果、真皮層を支える力が弱まり、ハリの低下につながる可能性があります」
この影響はゆっくりと進行するため、日々のケアで少しずつ対策を積み重ねることが大切とのことです。
夏の乾燥じわ対策におすすめの美容成分は?
乾燥やハリ不足を感じやすい夏は、日常のスキンケアで肌の保湿力をサポートする成分を意識的に取り入れることが効果的。山屋副院長にお聞きしたおすすめの美容成分もまとめてみました。
セラミド:角質層のバリア機能を支え、水分保持をサポート
ヒアルロン酸:優れた保水力で肌のうるおいを保つ
ビタミンC誘導体:ハリのある肌環境を整えるサポート成分
レチノール:ターンオーバーを整える一助になる成分
アミノ酸:肌なじみがよく、うるおいを支える
これらの成分は、単体ではなく日々の生活習慣や紫外線対策と組み合わせることで、健やかな肌を保つサポートになります。そして注意したいのが、紫外線によってダメージを受けたままの肌を何もケアしないまま放置してしまうこと。皮膚の弾力が低下し、たるみに繋がる可能性もありますので、夏の強い日差しを受けたら、なるべく早めの対策ケアが大切です。目に見えるトラブルとして表面化されていない段階であっても、早期ケアで対策する、そうしたアクションが、将来的な老化を緩やかにしてくれることにつながります。
毎日の紫外線対策はもちろん、肌のバリア機能やうるおいを支える成分の意識的な予防美容・先回りケアは、未来の肌を守る大切なステップ。ぜひ参考にしてくださいね。

取材協力:美容皮膚科タカミクリニック 山屋雅美 副院長
美容皮膚科医
ニキビ・毛穴などの美肌治療から、シミ・しわ・たるみなどのエイジング治療まで幅広く診療を行う。


