2024年の天体ショーで注目されている「皆既日食」。今年は4月8日ということですが、日本ではなく、アメリカで見ることができます。ここでは、皆既日食に関する情報をお届けします。
2024年の皆既日食はいつ・どこで見れる?
今回の日食は、残念ながら日本で見ることはできません。4月8日(日本時間では4月9日の日の出前)、ハワイを含む北太平洋の東側、北アメリカ大陸の大半、南アメリカ大陸の一部、北大西洋地域の他大部分、西ヨーロッパの一部で見ることが可能です。なかでも、アメリカ、カナダ、メキシコが狙い目となります。
【アメリカ】
アーカンソー:リトロック(13:51-13:54)
イリノイ:シカゴ、カーボンデイル(13:59-14:03)
インディアナ:インディアナポリス(14:06-14:09)
メーン:ホールトン(15:32-15:35)
ミシガン:デトロイト(15:14)
ミズーリ、ニューハンプシャー
ニューヨーク:バッファロー(15:18-15:22)
オハイオ:クリーブランド(15:13-15:17)
ペンシルベニア:エリー(15:16-15:20)
テキサス:ダラス、ヒューストン(13:40-13:44)
バーモント:ニューポート(15:27-15:30)
【カナダ】
モントリオール(15:26-15:28)
フレデリクトン(15:33-15:36)
ガンダー(15:42-15:45)
ミラミチ、キングストン、トロント
【メキシコ】
マサトラン(11:07-11:11)
ドゥランゴ:(12:12-12:16)
モンクロヴァ(13:23-13:26)
皆既日食が見られる上記の国・地域の中でも、アメリカのテキサスや、アーカンソー、イリノイ、オハイオ、ニューヨークなどが長く鑑賞できそうです。
そもそも皆既日食とは?
皆既日食とは、太陽・月・地球の位置関係により、月によって太陽の全てが隠され見えなくなること。太陽の一部だけが月に隠れることを部分日食と呼びます。さらに、月が太陽を隠しきれず、太陽が輪っかのような状態で見える現象が金環日食です。
皆既日食の歴史
皆既日食をはじめ、部分日食や月食は、歴史を遡ると紀元前6世紀頃から知られていたのだとか。18年+10日ごとに日食や月食などの天体ショーが起こるという「サロス周期」からスタートし、地動説が唱えられた18世紀以降になると、より正確に予測できるようになったとされています。
ちなみに、日本で次に見られる皆既日食は、2035年9月2日。時間帯も午前10時頃ですので、天気が良ければ肉眼で見ることが期待できます。