新しいパンプスやブーツを買って履くと、靴ズレで足が痛くなることがあります。今回は、そんな新品の靴を履くときにありがちな、靴ズレの予防&対策をお届け。靴ズレする前にできる予防対策から皮めくりや水ぶくれができてしまった場合の対処法まで紹介します。
新品の靴を購入したら?靴ズレ前にできる予防対策9つ
パンプスやブーツで人気の素材といえば皮素材などですが、多くの場合、新品の靴というものは硬くて履きにくく、気をつけていても靴ズレする可能性があります。まずは靴ズレ前の段階で対応できる事前の予防策をまとめてみました。
1)靴を汚さない!足に透明フィルムを貼る靴ズレ防止スプレー
かかとや靴底に貼るシールタイプのパッドやソールは、剥がす際に靴が汚れてしまう可能性があります。お気に入りの靴を汚したくない、キレイに靴を扱いたい方は、透明フィルムを足に貼り付けた状態にしてくれる靴ズレ防止スプレーの使用がおすすめ。足に吹き付けて保護膜をつくり、靴ズレの負担をやわらげてくれます。
2)素足でがんばるならワセリンやリップクリームで摩擦を軽減
バックストラップやオープントゥなど、できれば素足で履きたい靴の場合は、かかとや親指、つま先など靴ずれしやすい部分にポイントでワセリンやリップクリームを塗る方法があります。ストッキングを履いたときのように滑りがよくなり、靴ズレが起こりにくくなりますが、100%防止できるわけではないので、足の状態をこまめにチェックすることをおすすめします。
3)浮き足になるなら足を固定させるシューズバンド
歩くときにパカパカと浮き足になるパンプスの靴ズレ悩みには、足の甲がフィットするシューズバンド。パンプスの上から装着することでパンプスと足が固定され、靴ズレと併せて靴脱げ対策にもなります。どんなアイテムにも合わせられる透明タイプのものから、リボンやレース、フェイクファーなど可愛いデザインとの組み合わせまで、オシャレのひとつとして楽しめます。
4)おしゃれなフットカバーや靴下でクッション効果UP
ブーツを脱いだときに足元がオシャレに見えるフットカバーや靴下も靴ズレ防止に◎。ストッキングより厚手なので、より高いクッション効果が期待できます。ロングスカートやゆったりとしたワイドパンツなど、カジュアルにまとめたコーディネートとも相性抜群です。
5)インソールやクッションパッドで履き心地レベルを上げる
自分の足ではなく、靴そのものの履き心地を高めたい方はインソールやクッションパッド。靴を脱いだときにパッドを目立たせたくないならジェルやシリコンなどの透明タイプ、O脚やX脚などの悩みがある場合は、内側と外側の厚みが異なるかかと用パッドを使うなど、靴のデザインや足の悩みに合わせて選びながらの靴ズレ対策するのがベストです。インソールが見えにくいブーツ系と好相性です。
6)革靴ならシューズフィッターや専用クリームで伸ばす
最初の履き心地は痛くても、何度も履くうちになじみが出てくる本革靴は、市販のシューズフィッターや専用のクリームで皮を伸ばして柔らかくする調整ができます。ただし、合皮の靴で行うと表面のコーティングが剥がれたり破損する可能性があるので、シューズフィッターやクリームを使用する場合は靴の素材に注意して使用してください。
7)ロングブーツはシューズキーパーでシワ防止
歩くときに足の曲げ伸ばしが多いロングブーツは、足首辺りにシワがよりやすく、実際にシワができると足に当たって痛くなりやすい靴。市販のブーツ用シューズキーパーは、シワやクセがブーツにつかないよう型崩れの防止が目的ですので、これでブーツの形を整えてあげることで足首の靴ズレ対策につながります。購入したときについてくる紙製の筒ではなくメーカーから販売されているシューズキーパーを使用してくださいね。
8)靴ベラの使用でシワやクセをつきにくくする
硬い素材を使った靴は、シワやクセがついてしまうとその部分に足が当たり痛みになることがあります。とくに新品の革靴を履くときは、力任せに履いてしまうのはNG。靴ベラを使って靴を固定しながら履くとスムーズ且つ靴ズレの予防になります。
9)靴を履くタイミングは足のむくみが少ない朝がベスト
足は朝よりも夕方の方がむくみやすく、遅い時間になるほど足のサイズも若干ですが変わります。新品の靴を履くときは、できるだけむくみが少ない状態(=足のサイズが小さい)で履くと、足への負担も軽減されやすくなります。
靴ズレで皮がめくれ・水ぶくれができたときの対処法
ブーツやパンプスを履いて靴ズレすると、赤くなったりヒリヒリして皮が剥けます。さらにひどい場合は、水ぶくれになることも・・・。靴ズレで足が痛いときにできる対処法について「皮めくれした場合」「水ぶくれができた場合」の2パターンをお届けします。
■足の皮がめくれたら自分で取らない
靴ズレで足の皮がめくれてしまったら、ムリに皮を取ると悪化してしまう可能性があります。ヒリヒリ痛みを伴う場合は、薬を塗るときによく使われるリント布に保湿剤や軟膏をのばして患部に貼ると痛みが緩和されて歩きやすくなります。また、ドラッグストアで販売されている湿潤療法ができる絆創膏(キズパワーパッドなど)も傷を守りながら治してくれるのでおすすめ。どうしても痛みが気になる場合は、靴ずれ用の絆創膏を薬剤師に聞いてみたり、信頼できる皮膚科に相談してみましょう。
■水ぶくれができたら潰さない
痛みをガマンしてサイズが合わない靴を履き続けると、かかとや親指・小指など靴が当たる部分に水ぶくれができるケースがあります。この水ぶくれは、潰さないようにガーゼでやさしく保護してあげるのが回復への近道!ムリに潰したり絆創膏を貼ると逆に治りが遅くなったり悪化しやすくなるので注意してください。もし水ぶくれが潰れてしまったらケガと同じ扱いになりますので、傷口を水でキレイに洗い流し、湿潤療法ができる絆創膏で対応するのがおすすめです。一般的には1週間ほどで治るといわれていますが、悪化したりひどくなった場合は、皮膚科を受診してくださいね。
靴ずれの原因は、サイズや形が足に合っていないほか、素材の硬さ、歩き方などあります。皮めくりや水ぶくれにならないよう、実践できる予防法をいくつか取り入れて足の負担をやわらげてくださいね。